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2017/07
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おもひで
ラジオで、

「 トイレの神様 」 がかかっていた。



話題になってから、色々なところで耳にする。

きれいな声で、関西弁で歌われるその曲は
ついつい聞き入ってしまうが
なんと約10分もあるため
1曲全部聞いたことがない(笑)

途中までの「ストーリー」しか知らないけど

これを聞くたびに、
私も、おばあちゃんを思い出す。



父方の祖母。

盆やお正月くらいにしかおばあちゃんちには行かなかったけど
お出掛け好きなおばあちゃんで
私が子供のころは
時々、一人で電車とバスを乗り継いで遊びに来てくれた。

崎陽軒のシュウマイと、甘栗が、定番のお土産だった。




私が、横浜中華街近くの会社に勤めていた頃


11時くらいに、ある電話を受けた後輩の女の子が
首をかしげながら、
「たぶん・・・kamiさん宛ての電話だと思うんですけど」と
私の内線を鳴らした。


ん??という顔をしながら私も受話器をとった。


かなり怪しんで出てみると
相手は、おばあちゃんだった。

横浜スタジアムで開催されている花市に来ていたようで
ふと、私がこの辺りに勤めていることを思い出し
お昼を一緒にどうか、という誘いの電話だった。


びっくりした。
そんなこと、初めてだったからだ。
しかも、ふいうち。
想像もしたことない出来事で、私は少々慌てた(笑)

とにかく

会社のお昼休みまではまだまだ時間があったんだけど
上司に事情を話すと、快く許してくださり
時間など気にせずゆっくり行って来いとまで言っていただいた。

おばあちゃんが私を待っていると思うと、自然と足が速まった。


制服姿の私を見て、おばあちゃんはどう思うだろう・・・
そんなことを考えたのを覚えている。


良い天気で、少し汗ばむ季節だっただろうか・・・

日のあたる場所で待っているおばあちゃんに
「ゴメンネ」と駆け寄った。



中華街が近いっていったって、残念ながら詳しくはない。
仕事上、接待で手配する立派なお店か
同期の仲間と行く、汚くて安いような店しか知らない(笑)

結局、歩き回ってもおばあちゃんに悪いし
手っ取り早く、ランチセットの看板が出ている店に入った。

せっかく、初めてのおばあちゃんとのランチ。

もっと洒落ていて、
静かに食べられるところを知っておくべきだと痛感した。

ガヤガヤした狭いテーブルで、
結局食べたのは、
五目うま煮そばとか、広東麺とか、そんなのだった。


親戚みんなで集まると、ナンダカンダ話題もあるが
二人きりで面と向かうとなかなか思い浮かばない。
フシギなもんだ。

おばあちゃんも、
自分で誘ってきたくせに、どこか照れくさいのか、
あまり話さなかった。
・・・そう、かわいらしいおばあちゃんなのだ。




私は途中まで見送ろうと、スタジアムを横切って歩いていた。

鳩がいて
私が、「おばあちゃん、私、鳩のあの胸のところが気持ち悪い」と
いま思えばどーしよーもない話をしたもんだが
それでもおばあちゃんは、うんうん、と笑顔で聞いてくれて

「鳩はね、オスが胸を膨らませてライバルを威嚇して
 メスに求愛するんだよ」
と教えてくれた。

まるで、幼い子供に何かを教えてくれるように優しい口調で。




「ここでいいよ、仕事があるだろ。」

スタジアムを出たところの横断歩道で、おばあちゃんがそう言った。
駅まで送るよ、と言ったんだけど
わかるから大丈夫、ゆっくり歩いていくから、と。

あ・・・そう?じゃぁ・・・

と、少し物足りなさを感じつつ、そこでバイバイすることにした。




いつもみたいに、手をぴょこぴょこと振るおばあちゃん。

私は、その、おばあちゃんの後姿を見送りながら
なんだか知らないけど、せつなくてせつなくて
こらえきれず涙をぽろぽろ流した。



それから、どれくらいあとだったか
私が会社を辞めて、豊島区の社宅に住んでいたころのこと。

今度は、突然手紙が届いた。
これまた、初めてのことだった。
電話をかけてもいつも留守番電話で、
どうしていいかどきどきしちゃう、ということで
手紙をくれたようだ。

その内容は、たわいもないもので
近所の公園できれいな桜が咲いたよ、とか
老人会のお友達と出かけたんだよ、という話がほとんどだった。
手紙は不得意で、
字もきれいに書けないから恥ずかしいんだよ、とも書かれていた。


いま思えば、
手紙をくれたのは何か虫の知らせだったのか

その後、おばあちゃんは倒れ、
数年、入院しながら頑張ったものの
天国へと旅立った。

初孫の私は、初ひ孫を抱かせたくて、
おばあちゃんが倒れたのを機に不妊治療を始めたのだけど
結局、間に合わなかった。

なんでもっと早く、勇気を出して不妊と向き合わなかったのか
ずいぶん悔やんだものだ。





初七日だったか四十九日法要のときだったか

長男おじさんから「皆に話がある」と。

何かと思ったら
おばあちゃんの遺品分けをと思って片付けていたら驚くものが出てきた、と。

10人いる孫たちのために
どうやらこっそり貯金をしていたらしい、というのだ。
生まれた順番に、全員に。


恥ずかしがり屋のおばあちゃん・・・
こんな風に、こっそり、愛情を残していってくれた・・・



私は、それを余すことなく、カタチに変えて
いつも、身に着けています。








そういえば

私が結婚したとき
おばあちゃんからの祝儀袋の中に
一言書かれた手紙が入っていた。



「小さなことでもきちんと二人で話し合って」



そう書かれていた。


こんな簡単なメッセージが
実は、私のバイブルになっている。







おばあちゃん
時々、思い出すんだよ

おばあちゃんが、恥ずかしそうに肩をすくめて笑ってた姿を。



眉毛が薄いのも
トマトが嫌いなのも
おばあちゃん譲りなのよ。


みんなには、笑われるけどね。








・・・スミマセン

ちょっと、思い出しちゃったもんで。



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(非公開コメント受付中)

トイレの神様聞くと
私も泣けてくるの。
何回も聞いているのに、聞くたびに泣けるの。

お年寄りって、嫌われるイメージがあるじゃない?

だけど、孫にとっては、世界一だよね♪

お返事
v-238 マキちゃん v-238


そうなの…
なんか、ジワッとくるんだよね

「いて当たり前」の存在
って思ってしまっているけど
親とは全然違う大きな愛情があって

いつまでも甘えているのも
それはそれで、
こちらからの愛だとも思ったり。

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